めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

野菜・果物栽培活動と健康関連要因

しょっぱなから、方法に配布者、対象者、の数が書いていない時点で気持ち悪いなと思ったのですが、フローチャートで「約○○人」とかでてきてもうのけぞりましたよ・・・・。配布数くらい把握しておこうよ・・・。

結果としては、市民農園利用頻度が高いほど野菜・果物摂取や身体活動時間が増え、市民農園での野菜・果物栽培活動が身体活動量増加に寄与し、その他の場所での野菜・果物栽培活動が野菜・果物摂取回数増加や座位時間の減少に寄与する、そうですが、そらそうでしょうね、としかいいようがなく。ともかく次に調査やるときには「約」とか使うのやめてもらいたいですね。

野菜・果物栽培活動と健康関連要因との関係 都市近郊部在住中高年男性の市民農園利用者に焦点を当てて
https://www.jsph.jp/member/docs/magazine/2017/11/64-11_684.pdf

医療通訳者のニーズ

調査内容は医療通訳者のニーズなんですが、それもさることながら、病院でのケース報告が興味深いです。どうも外国人患者対象でこういった調査を行っている事例は少ないそうで、こういう調査をちゃんと論文化して、色々な医療従事者にも読みやすい日本語の形式で掲載する(そしてジャーナルは無料公開する)というのは非常によいと思いました。

それにしても忙しいのはわかるけど、自治体病院さんたちもう少し回答に協力してくれてもよいのではないかしら・・・。ちょっと回答率低くてもったいないです・・・。あと都市の規模ごとにニーズは異なりそうなので、今後はそのあたりが課題ですかね。

全国自治体病院対象の医療通訳者ニーズ調査
https://www.jsph.jp/member/docs/magazine/2017/11/64-11_672.pdf

介護保険新規認定者において要介護度が重度となる原因疾病の検討

横断研究なので、今後介護度の変化を追った研究が出てくることが望まれますが、結構面白い結果です。

新規認定時点で重度の要介護度と関連する要因として、男女共に脳血管疾患と悪性新生物だったんですが、悪性新生物は要介護の原因疾病の調査では上位にあがってこないんですよね。著者らは主治医意見書の結果を見てみても、重症な患者が十度介護者に多いことから、予後を考慮すると介護保険認定されている期間が短いから、要介護者全体の調査では主要な原因に挙がってこないのでは?との考察でした。国民生活基礎調査は介護を受けている人、になってしまうので、今回の調査が新規認定に限られているからちょっと対象が違うんですけど、とはいえ、多すぎないか?とも思うのですが・・・・。

あと結論で、前期高齢者から生活習慣病の予防対策が大事・・・ってことなんですが、がんに限れば重症化予防が大事なんじゃないのか・・・?早期発見早期治療なのでは・・・・と思う所存です。

PDF注意
介護保険新規認定者において要介護度が重度となる原因疾病の検討
https://www.jsph.jp/member/docs/magazine/2017/11/64-11_655.pdf

平成28年 国民生活基礎調査の概況
www.mhlw.go.jp

メディカルフィットネス利用経験者における 性格特性と運動継続との関連

日本語論文です。

中部地方のA 病院付属のメディカルフィットネスで、開設以降の 4 年間に会員登録を行った全成人会員登録者283人(男性103人,女性180人)が対象。運動継続の有無は自己申告なんで、結構偏りがあると思うんですよね・・・。だってそもそも継続してない人ってこういう質問紙に回答してくれないと思うので、運動継続なしと自覚していても全く運動継続してない人とは属性がちょっと異なると思うんですよね。その上で見てみると、運動継続なしの男性では「勤勉性」が有意に低く、女性では「神経症傾向」が有意に高かったそうで、さもありなん。ちなみに、男性の「勤勉性」は運動継続のために重要視する項目ではいずれの項目も関連なし。女性の「神経症傾向」は「目標を達成できる」と負の相関があったそうです。

ということで、男性はどうアプローチしたらいいのかちょっとわからないけれど、女性は神経症傾向の高い人には目標達成に固執しない声かけや,指導方法が必要である可能性・・・って、メディカルフィットネスでは難しいのでは・・・と思うんですけど・・・・。どうなんでしょうね。とりあえず継続することは自分の例も含めて難しいので、いいアプローチが見つかってほしいところです。

PDF注意
メディカルフィットネス利用経験者における性格特性と運動継続との関連
https://www.jsph.jp/member/docs/magazine/2017/11/64-11_664.pdf

来年の手帳

ほぼ日カズンな訳ですが、あまりにも付属のカバーだと重たくなるのでこちらに変えてみました。かわいいぞ。そしてすっきりしていい感じ。

まあそもそも色々入れすぎだって話ですけどね、付属カバー。

自閉症児に対する音楽療法

音楽療法といっても、音楽を聞かせるだけか、演奏させるか、歌うかとか色々あるみたいなんですが、とりあえずこれは演奏か歌わせるかとかそんな感じの模様。結果としては有意な効果なし。差なしでJAMAに掲載ってすごいなあ・・・・。それだけ音楽療法がそれなりにメジャーになりつつあるけど、効果の根拠が乏しかったということなんでしょうか。しかも家族の満足度は高かったという記述があるんですが、どうも満足度とかはちゃんとアンケートとかでとっていないっぽいし・・・。

エディトリアルでも、これからどうするかこの業界(および家族等々関係者)は岐路に立たされているって結ばれているけどどうなるんでしょうね。まあ自閉症の対象児の症状をそろえたりして集めるのって大変だと思うので、これを受けていくつかのセッティングでまたRCTが行われるんだと思いますが、なかなか大変そう・・・。

Effects of Improvisational Music Therapy vs Enhanced Standard Care on Symptom Severity Among Children With Autism Spectrum Disorder: The TIME-A Randomized Clinical Trial.
www.ncbi.nlm.nih.gov

Editorial:Music Therapy for Children With Autism Spectrum Disorder.
www.ncbi.nlm.nih.gov

長期の減量プログラム

52週(つまりは1年ですね)の減量プログラムと、12週の減量プログラムの効果を比較した研究。初期投資はもちろん52週のほうがかかるのですが、減量の度合いや他の生理指標などの改善を見ると、結果的に52週減量プログラムを実施したほうがいいんじゃないかという結論。やるほうとしてはどうなんでしょうね・・・。1年かあ・・・・。

Extended and standard duration weight-loss programme referrals for adults in primary care (WRAP): a randomised controlled trial
www.ncbi.nlm.nih.gov