めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

国家の品格(再読)

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

なんとなく、また再読。
数学者にしては、ちょっと理論的に抜けたところない?
という気もしますが、まぁ面白いです。


私は「日本なんて・・・」と祖国愛に否定的な親元で育ちましたが
最近になって思うことは、奴らは結構ツンデレなんだな(笑)
日本の歴史なんて、品格なんて、とかいいながらも、
俳句と茶道を嗜み、着物や器を愛し*1
寺社仏閣、京都や奈良といった古都を愛し、*2
温泉大好き、日本食大好き*3ですからね。


60年安保真っただ中に青春時代を過ごした彼らにとっては
日本は素晴らしい!!と口に出すことに、抵抗があるのかも知れません。


ヨーロッパに単身赴任しては
「電車が来ない!日本ならありえない!」
「バスが来ない!」「何でも適当すぎる!!」
と常にいらいらし、
「スーパーに冷凍食品だらけだ。日本じゃありえない。」
「米じゃないとご飯を食べた気がしない」
などなどなどなど。
外国に暮らしているくせに、常に味噌汁と白米だった父。
おお父上よ。あんた、いい加減日本の良さを素直に認めろって〜。
と、心の中で突っ込みを入れていた私です。
あ、もちろん彼は滞在先のいい部分も認めてますよ。
なぜか外国のいい部分は素直に認められるんですけどね。
祖国に対してはツンデレなんだぁ。


そんな親元で育った私ですが、彼らが寺社仏閣やら自然大好きなお陰で
子どものころからずいぶん色々な所に連れて行ってもらいましたね。
本も随分読ませてもらったし、子ども時代の教育に関して
本当に両親には感謝しきれませんね。
欲を言えば、もっと古典文学読め!!とか
今度は旅行でここにいくからそこにゆかりのあるこの人の本読め
とかしてほしかったですけど、それは単なる高望み・・・?


今、成人して思うことはやっぱり初等教育って大切だなということです。
大学でとっていた第二外国語のドイツ語なんて綺麗さっぱり忘れましたが
小学校時代ドイツ語で覚えて歌わされた喜びの歌の一節は未だ歌えます。
それを思うと、やっぱり10歳前後の教育って重要だと思うんですよね。
九九もインド並に19の段とかやらされてたらなぁ。


あとはもう少し日本の古典文学に親しみたかったなと思ったりします。
国語の教科書って一部分しか出てこないから、
面白くてもよっぽどのことがない限りその話を読んだりしないんですよね。
常に教科書に出てくる小説や随筆が読める環境にあればよかった、
古典があまり好きじゃなかったけど、もっと叩きこめばよかった
源氏物語とか伊勢物語とか、平家物語とかもっと暗唱するくらい。
(覚えていたはずの百人一首はそういえば頭のどこに行ったのか・・・苦笑)
海外の古典文学も、もっと読める環境にあればよかったとか
色々思います。
サイエンスの研究分野にいるとやっぱり科学って宗教とも密接にかかわってくるし
時代背景にも密接にかかわってくるし、
その研究分野の最先端の知識があればいいってわけではないんですよね。
だから、古典にも親しみたいなぁと思いますけど
そんな時間、この年になるともうなかったり・・・。
(いや、空き時間は自分で作りだすものですが。。。)

*1:いずれも母

*2:いずれも両親

*3:いずれも父