めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

「理系」という生き方 理系白書2

「理系」という生き方 理系白書2 (講談社文庫)

「理系」という生き方 理系白書2 (講談社文庫)

第1章 文理分け教育
第2章 破れ、専門の壁
第3章 文系社会で生きる
第4章 博士という「壁」
第5章 よみがえれ科学技術教育

こちらは理系白書よりもちょっと薄い。
「進路変更が困難」とか「文系の壁」とか色々ありますが
個人的には「うーん、そんなもんかなぁ」と思う。
高校はかなりの進学校だったので、高2で文理わけがありましたが
高3で文系から理転した友達は一浪の末、国内最高峰の国立大に入学したし。
高3で理系から文転した友達も一郎の末、有名私大に入ったし。
(個人の資質の問題も大ありだと思われますが)


まぁケースバイケースなのでしょうが、自分のまわりを振り返ると
標準ってなんだろうねぇと思います。
自分を含め。


学部時代は理系だけのキャンパスでしたが、総合大学だったので
資格課程や語学の授業を通して文系の友達も結構できたし、
文系的な授業も国公立の教養課程ほどでもないけど受けてきたし。
自分自身が、院では学部自体とは大きく外れる専門で研究してるし。
しかも博士まで進んでおいて就職先は、今の専門とはほとんど関係ないし。


もちろん、色々迷いが生じることもあったりしますが
今は今選んでいる道が一番ベストだと思っています。
就職するとはいえ、研究充実しているし、
研究者としてそれなりに実績が詰めそうなところまでは来ていますから
悩まないといったらそれはウソになる。
でもね、10年、20年先を見据えたときに
国家資格を持たない私がこの分野で生きていくのは生きにくいんですよね。
というか生き残れるかかなり不安な部分がある。
私みたいにふらふらした人でも評価されやすい分野ではあるのですが
結構私自身の経歴もこの分野では異端なので。
それに「独創性」でいったら、別に私でなくてもできる研究だし。
ただ単に私はタイミングよくデータに恵まれただけだと思う。
「これについて解明したい、エヴィデンスを提供したい」
という、大きなパッションもないですからねぇ。
そう考えたら、飛びだしてもいいんじゃないかと。
がっつり分野を変えてるから、せっかくつかんだチャンスだし
また違う分野に行ってもいいんじゃないかと。


全然、この本の内容とは関係ないのですが、
ちょっと自分自身が励まされる、
今選んでいる進路について勇気づけられるシリーズでした。