めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

墜落現場 遺された人たち―御巣鷹山、日航機123便の真実

4062569493墜落現場 遺された人たち―御巣鷹山、日航機123便の真実 (講談社プラスアルファ文庫)
飯塚 訓
講談社 2005-07

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 ようやく読み終わりました。これ読みながらカフェでお昼が運ばれてくるの待ったり、結構チャレンジャーだな、自分(苦笑)。実は日航機墜落事故の本を読むのはこれが2冊目です。1冊目はちょうど1年前に読んでいました。その時この本も買っていたのですが、連続して読む気になれず、今年ようやく読了です。

 「墜落現場」の作者も何冊か日航機墜落事故関連の本を書いているようですが、私が読んだもう1冊はこちらです。

4101163111墜落の夏―日航123便事故全記録 (新潮文庫)
吉岡 忍
新潮社 1989-07

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 この事故があった時、私は家族と自宅から離れて父親の実家にいました。飛行機で帰る予定でした。8月12日になると、母はよく「あの時は飛行機で帰るのが怖くて」と言っていました。今もいいますね。私にその記憶はありませんが・・・・。

墜落の夏が

1 真夏のダッチロール
2 32分間の真実
3 ビジネス・シャトルの影
4 遺体
5 命の値段
6 巨大システムの遺言

という構成になっていたのに対して、この墜落現場では

第1章 遺族たち
第2章 生存者たち
第3章 自衛隊員たち
第4章 医師、看護師たち
第5章 葬送のとき

という「職業ごと」の視点になっています。それもまた対照的で面白かったですね。職が違えばサポートする仕事も違うし、視点も違うし、遺族への接し方も違うし。特に葬儀屋さんの話は印象深かったです。逆に墜落の夏は「座席を後ろ向きにしていればシートベルトで体が切断されることもなかった」というような話が載っていたのが印象深かったですね。

 毎年とはいかなくても、夏には日航関係の本を読みたいなぁと思ってしまうほど奥が深い事故だと思います。そういえばJSTの失敗データベースにももちろん、この日航機の事故があるんですよね。科学的な観点からも、二度と同じような悲劇が繰り返されないように願ってやみません。