めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

クマムシ?!―小さな怪物

4000074628クマムシ?!―小さな怪物 (岩波 科学ライブラリー)
鈴木 忠
岩波書店 2006-08

by G-Tools

 上司に「サイエンティストのはしくれとしてクマムシを知らないなんて!?」と怒られ(!?)強引に(!?)渡された本。なぜか、昨日の職場の給湯室の会話が「クマムシは宇宙空間でも死なないのか!?」という話題でした。ありえん・・・。うち、別に動物系の研究してるわけじゃないんですけどね・・・。なんでこんなにクマムシという研究対象外の生き物について熱く語れるんだろう・・・。まぁとりあえず明日の勉強のためにも本日読了しました。

 途中で寝たけど(爆)。しかも数回も・・・。

 うーん、私にはこの本からクマムシのすごさはわかっても、クマムシを飼う楽しさとかは全く理解できませんでした。何かを育てることに情熱がもてないタイプだからでしょうかね。

 クマムシとは、主に苔の間などに住む、肉眼では砂粒っていうかゴミ粒みたいな生き物です。顕微鏡で拡大してみると、熊のような格好でのそのそ動くので「ムシ」といえど、見た目は可愛らしい方です。で、これがまた不思議な生き物で、樽型と呼ばれる乾燥状態になると、放射線を浴びても、低温でも高温でも高圧力でも真空状態でも無酸素でも生き延びられるらしいのですよね。

 この本によると、かなり昔から研究されているようです。うーん、研究者魂を誘うんでしょうか。次々新種も発見されているよう。樽型で120年生きる説はどうやら根拠は乏しいようですが、著者の観察によると3年程前に保存した樽型のクマムシが、ちゃんと蘇生(!?)したことがあったそう。うーん、すごい。

 まあともかく不思議ないきものです。ですが、繰り返しになりますが私には著者のような情熱は持てませんね。。。。この本を持つと、いかにクマムシを育てることや観察することが楽しいかみたいな情熱がそこらかしこから伝わってくるのですが・・・。