めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

幹部交代に寄せて

 この時期は、サークルの幹部交代だったりします。私のところにも後輩からお知らせが来ました。そろそろ自分が顔を知らない後輩が幹部となるような年になってしまいました。

 大学時代を思い返せば、「何であんなに余裕がなかったんだろう」と思える数年間でした。もともと1つのことしかできない私でしたが、あの4年間で本当に鍛えられたと思います。研究がダメだと部活もだめになったり、部活がダメだと研究もだめだったり。でも、全部自分で決めたことだったから。辞めずに戻ってきたのも、卒業したゼミを選んだのも、自分。40年の歴史の中で女子がなり得なかった三役になることを選んだのも、その為に上にも下にも指導陣にも根回ししたのも自分。

 欲張りなんですよねぇ、私。

 決めたことは全部やりとおしたいし、やるからには周りに認められたいし、周りには迷惑かけたくなかった。結果として、迷惑をかけないことはなかったし、大きなことはやり通したけど、その為に諦めた小さいことは結構あったと思います。周りには・・・認められたんでしょうか。

 辛かったこともたくさんあったし、自分自身を責めたこともたくさんあったし、体を壊したことも、研究との両立に悩んだことも、ありました。人知れず枕をぬらしたことは数え切れず(笑)。でも、やっぱり得たことは、その苦労があった分大きかったと思います。今の自分がこうしていられるのは、間違いなくあの4年間があったから。

 自分自身への自信とか、他人から自分に対する信用とか、そういうものって築くには長い年月がかかるけど、崩れるのって一瞬じゃないですか。そして一度崩れてしまったら、それを元に戻すには最初に積み上げたよりも、もっともっとたくさんの時間がかかります。そういうのが、身にしみてわかったのもあの4年間があったからでした。人と人のちょっとしたつながりとか、自分自身の他人に対する日ごろの行動とか言動が、本当に大切なものなんだ。そういう少しの積み重ねが年月を経て信用に結びついてくる。

 説教臭く言ってしまえば簡単ですが、身をもって学ぶことができた、いい4年間でした。

 私も、あの時幹部になった緊張感と、幹部を終えた充実感。いつまでも忘れずにまた頑張っていこうと思います。後輩たちの幹部としての1年間が、「あの時があったからこそ今の自分がある」と凛として言い放てるような、そんな1年であってくれればと思います。それが、苦労が絶えなくても楽しい1年でも。