めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

神鳥―イビス(再読)

 

4087485315神鳥―イビス (集英社文庫)
篠田 節子
集英社 1996-10

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 篠田さんはもう一度読み返してから売ろう・・・と思っていたので、一番上に置いてあったこの本をチョイス。

 あー・・・・怖いっす。覚悟をしていたけど、夢に出そうです。読み始めで、「あれ?この2人って結局心を通わせるんだよなー」としか記憶がなかったのですが、途中といってもかなり最後の方から「あ・・・確かこれって・・・」と一部記憶がよみがえり・・・。断片的に蘇ったりしたのですが、やっぱり圧巻です。これ読むと、朱鷺を見る目が変わると思います。確かに「ありえない」ことなのかもしれないけど、「あり得るかも知れない」と思えるだけの、怖さがあります。

 主人公2人の心を通わせていく(この表現は微妙に違う気もしますが・・・)過程も、私は結構好きです。やっぱり、「ある体験」は、体験した者にじゃないと分からない苦しみってあると思う。その体験が何かというのは、この小説ものとは違うかもしれませんが、自分がその立場になってわかるものってあると思うんですよね。色々考えさせられます。

 ああ・・・・こうしているうちに売る本も売れなくなってしまう・・・。