神鳥―イビス (集英社文庫) 篠田 節子 集英社 1996-10 by G-Tools |
篠田さんはもう一度読み返してから売ろう・・・と思っていたので、一番上に置いてあったこの本をチョイス。
あー・・・・怖いっす。覚悟をしていたけど、夢に出そうです。読み始めで、「あれ?この2人って結局心を通わせるんだよなー」としか記憶がなかったのですが、途中といってもかなり最後の方から「あ・・・確かこれって・・・」と一部記憶がよみがえり・・・。断片的に蘇ったりしたのですが、やっぱり圧巻です。これ読むと、朱鷺を見る目が変わると思います。確かに「ありえない」ことなのかもしれないけど、「あり得るかも知れない」と思えるだけの、怖さがあります。
主人公2人の心を通わせていく(この表現は微妙に違う気もしますが・・・)過程も、私は結構好きです。やっぱり、「ある体験」は、体験した者にじゃないと分からない苦しみってあると思う。その体験が何かというのは、この小説ものとは違うかもしれませんが、自分がその立場になってわかるものってあると思うんですよね。色々考えさせられます。
ああ・・・・こうしているうちに売る本も売れなくなってしまう・・・。