めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

会社は2年で辞めていい

4344980662会社は2年で辞めていい (幻冬舎新書)
幻冬舎 2007-11

by G-Tools

 今年の3月くらいから気になっていた本。この間ネットの古本屋でどばっと買ったうちの1冊。新書がここ数年面白いです。ただ、ちょっと軽いけど・・・。

 山崎さんはJapan Mail Mediaというメルマガみたいなものでよく名前を目にしていたのですが、28歳と35歳がターニングポイントになる、という一言にどきっとしました。まさにターニングポイントにいるよ・・・。
一応、証券とかコンサルとかのビジネスパーソン向けっぽい本ではあるのですが、大学院生に当てはめてもそうかなと思う。博士取るのが大体28歳前後。若手研究費の年齢制限その他が35歳前後・・・。

タイトルの「二年」は「最低二年待て」という意味ではなくて、一つのことを計画・実行するのに二年くらいの単位で考えると具合がいいという意味だ。

 となるとですよ?大学院修士2年、博士3年としたらまあそれなりに当てはまりますよね。そういう意味では、博士号取得者って中途採用枠でもいい気がしてきた・・・。で、更に言えば、進学した時点で就職組の5年後を見据えて、自分なりに「社会性」なり「ビジネスの場での礼儀」なりを覚える必要があるんですよね。これ、大学院入学時点で読みたかったなあ・・・。

まず、ビジネスパーソンが多少なりとも「他人と用意に交換可能ではない差」を作ろうとしたときに、会社が与え経験させてくれるものとは尾別に、自分独自の勉強が必要だ。週休二日制の会社でいえば、月曜日から金曜日までの間に会社の仕事から吸収すべき事柄は全て処理して、土日のどちらかの、そのまた半分くらいでいいから、何らかの勉強に使うべきだ。特に二十代の人には強く勧めたい。さすがに、その程度の積み重ねがないと、仕事に有効で、かつ自分のアドバンテージとして人材価値につながるような「差」を作ることはできない。

 これ、ちょっと割合違いますが、グーグルの20%ルールと多少似ているかも。

 あとは、この本でよかったなと思うのは女性向けの章が短いながらも合ったこと。とりあえず、私は結婚も出産も予定にないのですが、人生予定通りとは行きませんのでwww

(出産・育児関連の休暇や復帰例が)職場に先例があるのとないのとでは大違いだ。実例がない場合や歴史が浅い場合、制度に不備があるケースも少なくない。たとえば、時間短縮勤務が可能な年限が短い場合、保育園に子供を預けてフルタイムで働くことが現実的でない、といった事例がある。すべての職場で女性が不利を感じないで子供を生むことができるように、先例を作って欲しいという気体はあるが、就職ガイドとしては、先例のある職場の方がずっと楽だと書いておく。

 これは、なんとなくわかる気がします。先例のない職場って、男性陣の優遇が聞かないって言うか、アウトプットではなく労働時間で評価される気がします。確かに子どもがいるからって義務を果たさず権利ばかりを主張するのはよろしくないのですが、いくら頑張っても、所詮「どうせ子どもがいるんだし、そんなに仕事できないでしょ」って目で見られるのは辛いと思う・・・。