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外資系キャリアの出世術

4492556044外資系キャリアの出世術
シンシア・シャピロ 野津 智子
東洋経済新報社 2008-02-29

by G-Tools

はじめに――社員が知らない秘密のルール
第1章 解雇通知は前触れなくやってくる
――偽りの雇用の安定に振りまわされていないか?
SECRET1 法律はあなたの仕事を守ってくれない
SECRET2 一時解雇。それは文字どおりの意味ではない
SECRET3 解雇の兆候を会社が教えない理由
SECRET4 会社の言葉は額面どおりではない
SECRET5 重要なのは技術や能力ではない
クビにならないための重要なポイント

第2章 出世の道を閉ざす会社の罠
――致命的なミスを犯していないか?
SECRET6 人事部と話をすると職を失う
SECRET7 年齢差別は今もある
SECRET8 職場に言論の自由はない
SECRET9 「門番」との関係悪化は命取り
SECRET 10 賢明すぎるのはあまり賢明ではない
SECRET 11 うわさ話には危険がいっぱい
SECRET 12 送信ボタンを押した? 電子メールにひそむ罠
SECRET 13 職場の友情はときに危険である
SECRET 14 陣営を誤ると敵に間違われる
SECRET 15 プライベートな話がすべてを台無しにする
SECRET 16 会社はきわめて記憶力が悪い
会社の罠を避けるための重要なポイント

第3章 会社の「作り話」の真実
――社員の権利は守られていると思っていないか?
SECRET 17 権利を主張する社員の給与は上がらない
SECRET 18 昇進は求めて得るものではない
SECRET 19 勤務評定は能力には関係ない
SECRET 20 うわさの真偽は重要ではない
SECRET 21 病気休暇や出産休暇は保護されていない
SECRET 22 社員が会社を訴えても負けるだけ
SECRET 23 経費報告書で忠誠心がはかられる
SECRET 24 新しい上司から身を守る四つの秘訣
SECRET 25 感情的になった瞬間に負ける
SECRET 26 過ちや失敗を隠してはいけない
SECRET 27 知られざる「休暇」の罠
SECRET 28 人は見かけで決まる
SECRET 29 社員の価値は机の上に表れる
SECRET 30 正しい社内恋愛の方法
会社の「作り話」に騙されないための重要なポイント

第4章 成功の扉をあける秘訣
――何があっても動じる必要のない社員になる
SECRET 31 忠誠心を会社に起こさせる
SECRET 32 先々のことを考えて視野を広くする
SECRET 33 余裕があるように見せる
SECRET 34 機先を制する
SECRET 35 常に上司を感心させる
SECRET 36 会社が重視する四つの技術
SECRET 37 上司は顧客、同僚は納入業者
SECRET 38 楽天的に考える
SECRET 39 常に舞台の上にいると意識する
SECRET 40 生まれ変わった自分を守る
成功の扉をあけるための重要なポイント

 友人に強力に勧められて読んだ本。とぎれとぎれになってしまったけど、まあ目次を見てもらえればわかるように、感想としては「えー、外資も一緒じゃん」というおはなし。まあでも「会社」という「組織」を守るためには、そういうもんなのかもしれないな、と思います。でもこれは、アメリカの「伝統的」な会社しか当てはまらないんじゃないの?とも思ったりする。シリコンバレーで生まれては消えていく、生まれては巨大になるベンチャーとかに果たしてこの本は当てはまるんだろうか?と思います。ま、所詮ケースバイケースなんでしょうけど。

 でも、「人は見かけで決まる」とか「社員の価値は机の上に表れる」とかは我が身を振り返ってどうにかせねばと思う次第です・・・。

 そして「そうだよねー」と思ったことは「正しい社内恋愛の方法」。いや、だから結婚出来ないんだよ!とか言われそうですけど、恋愛感情に浮かれて余計な仕事増やされたことが結構な割合である自分のみとしては、「うんうん」と頷いてしまいました。まあそれは私が博士在学中という社会人なんだか学生なんだかよくわからない身分の頃に被った被害だったのでなんとも言えないんですけど、そういう曖昧な立場で、お金が発生する仕事じゃないところでそういう、なんていうか恋して頑張って周りが見えなくなりました!てへ☆みたいなことで負担を押し付けられると、本性見えますよねえ・・・。だから、恋愛で周りが見えなくなって他人に迷惑かけるような人になりたくないなあって思いは常にある。

 それは他の人間関係でもそうで、本職がうまくいかないから関わったボランティアとかにも影響が出ちゃったりとか、その反対があったりとか、家族がどうだ、友人との仲がどうだとか、そういうことで仕事に影響が出たりとかはいやだなあとつねづね思っています。バランスのとれた人になりたいです。

 ・・・とまあ横に話はそれましたが、外資系も実はあんまり日本の会社とかわらなくない?と思ってしまったりしたのでした、というのがこの本を読んだ正直な感想です。