めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

声が出ない

 ・・・っていうのはこう言うことを言うんだなと思いました。

 先日、はじめて津波被害のあった沿岸部に実際行きました。震災後、このブログをご覧になっている方やTwitterを見ている方は「こいつ大丈夫か・・・?」と思っていたかと思いますが、自分自身が被災後しばらく精神的に不安定だったこともあり、被害の大きかった地域には足を踏み入れることもしませんでした。悲惨な映像も、眠れなくなるのでできるだけ避けてきました。

 そんな私ですが今回は諸事情あり、初めて現場を目の当たりにしたわけです。が、なんていうか「あー・・・」としか言えない光景が広がっていました。「これでもずいぶん最初より片付いたんだよ」と言われましたが、「そうなんですか」としか言えませんでした。そこにはきっといろいろな人の生活があったんでしょうが、もう何があったかもわからない。

 それでも現地の方々は(一見ですが)明るく働いていました。そんな彼ら彼女らをみると、私に出来ることは一体何があるんだろうと思ってしまいました。テレビで呼びかけているように「頑張って」とかそういう言葉なんて、あまりに陳腐すぎて、彼ら彼女らにかけられない現実がそこにあったように思います。もう、頑張らなくていいから、あとはこっちで何とかするから、といってあげたい。

 でも、このブログで何度も繰り返している通り、最前線で頑張ってボランティアに精を出せるほど、私は強くありません。震災直後の1週間、たいしたことはしていませんが、あの1週間で自分の火事場の馬鹿力は使ってしまったように思います。何が出来るんだろう、どうしたらいいんだろうって思い悩んで、出来もしないことにむやみやたらに頑張りすぎて、精神的に不安定になって誰かの手を煩わせるなんてしたくない。確かに地域ごとにも仕事上でも色々問題もあって、批判もあって、どうにかしないとなんとかしないとという思いもあるんですが、それよりも淡々と自分ができることを最大限のパフォーマンスでするしかない。普段の仕事をしっかりして、現地の人を支えようと頑張る上司が安心して頑張れるように、留守を守るのが私の今の使命だと思います。