めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

世界級キャリアのつくり方(再読)

4492555595世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
黒川 清 石倉 洋子
東洋経済新報社 2006-05

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 読書会参加のため、慌てて読んだ本。今回の読書会はキャリアに関するちょっとしたおはなしもあるっていうし、というわけでこの本を手にとってみました。何かの節目にこの本を手にとっている気がします。まあ、若いうちに海外に出ようとか、英語は大事とかそういう月並なものも書かれているのですが、なんていうか、おふたりとも「パッション」に溢れているんですよね。月並なことなんだけど、その月並なことが困難だった時代に海外に出て、キャリアを積んできたお二人の話には説得力がありました。

 この中で、なんというかほっとしたというか、はっとしてしまった部分は「超一流の人は余裕があり、だれにでも親切。偉そうなところが少しもなく、誰に対しても丁寧。」という部分です。

 震災後、私はほぼ見ず知らずの人達と1週間ほど共同生活をしていたわけですが、その中でも人間のいい部分と嫌な分が見えてしまって、ちょっと参ってしまっていました。それは、原発問題をはじめとして今でも危機的状況にある中で同じことなんですけど、「あー・・・・それくらい、言おうよ、やろうよ、自分ことだけ考えるのやめようよ。」と思うことはとても多かった。逆に、私自身も自分のことばかりしか考えていないことも多く、今でも続く余震に怯えながら、精神的に余裕のない状態で過ごしているので、人から見たら、余裕がなくて選ぶっていて、自分が付き合い易い人にしか親切にしていないかもしれない、と思っていたからです。だから、ほっとすると同時にはっとしました。

 今回はさらーっと流し読みしてしまいましたが、何かの節目に目を通したい本です。5年経っても色褪せないって、今の日本の状況が変わらないだけなのか、この本が素晴らしいからなのか、後者であればいいと思います(実際は全車のような気がしてなりませんが)。