移動時間のほうが多かったんじゃないか?という出張中に読んだもの。ずっと読みたいと思っていたのですが、面白かったです。最近読んだ本は、結構はずれが多かったのですが、これは手元にキープしておきたいかな。
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書) 松永 和紀 光文社 2007-04-17 by G-Tools |
第1章 健康情報番組のウソ
第2章 黒か白かは単純すぎる
第3章 フードファディズムの世界へようこそ
第4章 警鐘報道をしたがる人びと
第5章 添加物バッシングの罪
第6章 自然志向の罠
第7章 「昔はよかった」の過ち
第8章 ニセ科学に騙されるな
第9章 ウソつき科学者を見破れ
第10章 政治経済に翻弄される科学
第11章 科学報道を見破る十カ条
この本は、2007年に初版発行なわけですが、当時の状況と今の状況ってあんまり変わっていなくて、むしろ悪化しているんじゃないか?と思うこともあります。特に遺伝子組み換えと放射能問題あたり・・・。単純に一緒にはできないけど、似ている印象を受けました。なんか、昔も今も言われていることって変わってないんだけど、結局みんな騙される。誰かさんがココアが良いといえばココアがなくなるし、納豆がいいといえば納豆が消える。海の向こうも似たようなもの・・・という本を現在進行形で読んでいるので、結局どれだけ誰が頑張っても変わらないと思う。少しだけ状況が好転するか否か。
ただ、しなければならないのは、健康被害だけは防がないといけない。その程度でしかないんじゃないかなと思います。まあかといって何もしない、という訳にはいかないと思いますが。読んでて、あーこれ5年も前の本なんだ、とは思えないような本でした。