めごめも!

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次世代ウェブ グーグルの次のモデル

4334033857次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)
佐々木 俊尚
光文社 2007-01-17

by G-Tools

第1章 源流―「おせっかい」なビジネスモデル
第2章 進化―復古運動としてのWeb2.0
第3章 変化―「地主制度2・0」と楽天の岐路
第4章 融合―交差するヤフーとミクシィ
第5章 期待―グーグルを超える「UFOキャッチャー」
第6章 鉱脈―「リアル世界」に進出する日本の検索エンジン
第7章 進出―「無料経済」下の収益モデル
第8章 打破―キーワードは「リスペクト」

 色々なことがデータ化されていく昨今、そこから新しいサービスを生み出したり、研究につなげたり、何よりお金につなげていくとか、どーなっていくんだろうこれからの世の中はって感じです。

 Amazonの、購入履歴からのレコメンデーションではなくて、占い含めた購買行動の解析からレコメンデーションを予測していくようなことって、何か他に使えないんだろうか、色々考えさせられる一冊でした。

 ちなみにビックデータばやりですが、クレジットカード会社が購買履歴もとに行動分析してるとか、Google検索連動型広告とな、Amazonのレコメンデーションシステムとか、はやる前にもう何年も前から行われていて、そんなの当たり前だと思っていた(会員登録してポイントがつくという付加価値がなぜ得られるかっては、個人情報が削除されているとはいえ、自分の行動とか好みに関する情報を売り渡してるから)けど、知らない人いっぱいいるんですよね。世の中のお得なサービスなんて所詮そんなもので、Gmailとかだってにたようなもんなんですよねー。リスク承知で使ってますけど。

 バイオも医学も製薬もマーケティングも動物農業含めた農業全体も(生産管理という視点でいくと)、これからどんどんデータが大きくなって様々な分析が出てきて、そのそれぞれの専門家は一体どこに向かうんだろう?というのは、バイオツアーで23andMeにGoogleが出資しているという事実を知ってからずっとずっと考え続けていることだけど、全くまだ答えが見えなくて、自分のPhD取得者としてのプレゼンスがどこにあるのか真っ暗闇の中を歩いていて未だに光が見えない感じです。

 来年は、闇から光を見つけるために、本当に色々な情報に目を通して色々な人の話を聞きに回りたいと思っています。そんな風に気を引き締める一冊でした。今年の最後にいろいろな意味で良い本が読めたかな。