めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

迎え火の山

4062748371迎え火の山 (講談社文庫)
熊谷 達也
講談社 2004-08-10

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 ふとしたきっかけで、作者様ご本人とお話する機会があり、「そういえばまだ手を付けていない小説が自宅にあったよなー」と思い読み始めたら最後、一気に読んでしまった上に、何度も読み返してしまいました。私自身、熊谷さんの漂白の牙もそうですが、こういったローカルというか(いや、最終的にローカルではなくなるわけですが)そういう、信仰みたいな小説が結構好きなので、一気に読めました。しかも羽黒山や月山は小学生の頃家族旅行で行った場所でもあり、今東北にクラス身としては東京にいた時よりも身近に感じます。そういう意味でものめり込めた面白い小説でした。こういう土地が出てくる小説を読むと、ふらっと旅行をしたり、旅行ガイドを見るときの見方が違ってくるのも新鮮です。

 それにしても、うん。熊谷さんの小説は来年にかけて重点的に読みあさりたいな、と思った小説でした。