めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

Dairy consumption, systolic blood pressure, and risk of hypertension: Mendelian randomization study

BMJの3月に掲載された、乳製品摂取と収縮期血圧、高血圧罹患の発症リスクに関するメタアナリシスの論文です。乳糖を大人になっても分解できる能力(=lactase persistence→乳糖不耐性の逆)と関連するSNPとの関連を見たメンデリアン・ランダマイゼーションという手法を使って、因果推論をしようとしているのですが・・・・。中の人はあまりこのメンデリアン・ランダマイゼーションは詳しくないのです・・・。結論を見る限り結局乳製品摂取と収縮期血圧の関連というのは弱い負の関連しか見られなくて、これは介入研究を中心としたシステマティック・レビューの結果等とは異なったとのこと。

 観察研究と介入研究で違いがあるのは、観察研究で乳製品といえばヨーグルトもチーズも全部含み、しかも低脂肪もそうじゃないものもごっちゃに混ぜるので、結局低脂肪乳製品の摂取が多い人は健康に気を使っている人も多いし、そのあたりの交絡が除去しきれなかったんじゃないのとかなんとか・・・。

 http://www.bmj.com/content/356/bmj.j1000www.bmj.com