ビタミンD＋カルシウムサプリまたはプラセボを約2000名に投与して、がん罹患予防効果があるか4年間追跡した研究。閉経した女性のみが対象。4年間投与っていうのは割りと長期間な研究だと思うのですが、残念ながら罹患率はサプリ投与群でプラセボ群よりも下がっているものの、統計的な有意性がないので、効果なしの判定をしています。ただ、本当に微妙なラインで、追跡伸ばしたり対象者増やしてたら有意になっちゃったりして・・・・という感じです。まあそういう懸念を防ぐために事前にサンプルサイズの計算をするのですが・・・。
またこの研究は対象者がコホート研究などよりも少ないためすべてのがん罹患をアウトカムにしていますが、個別のがんやホルモン関連がんなど種別で分けて解析してみたらどうだったんだろうなあ・・・と思います。あと図で気になったのはサプリ投与群の罹患が2年半後くらいからぐっとあがることですかね。プラセボ群も上がるならいいんですが、プラセボは罹患率が割合一定できているので、ちょっと気になります。
