めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

検診の間にできる大腸がんの人種差

インターバル大腸がんという、なんじゃそらという用語が出てくるのですが、つまり検診で陰性になって次の検査までの間に発症するがん、という定義なのですがこれがまたわかりにくい・・・・。見逃しなのか、本当に検査の間にがんができてるのか、そのへんも不明だけど、ともかく、検査陰性のあとに次のがん検診までの間にみつかるがんをインターバルがんと定義するそう。

で、そのインターバルがんですが、メディケアのデータで解析してみると、明らかに黒人が多くてアジア系が少ない。次に診断した医師のがん発見率を四分位に分けると、発見率が低い医師に診察受けてる患者で多い。つまりそれって見逃しでは・・・・疑惑・・・・。しかし、黒人が発見率の低い医師に内視鏡検査やってもらってる割合がLow+Mediumlow=52.8%、白人=46.2%、アジア人=49.7%、ヒスパニック=62.0%とものすごい高いわけでもなく、黒人はこの発見率の低い医師にかかっているのと、医療のクオリティが低いからって書いてあるけど、医療のクオリティの低さはどこから引っ張ってきているかはちょっと不明(先行研究はひいてあるけど、この研究からはそんなにいえる数字はない)。アジア人はもともと大腸がん罹患が低いし、黒人特有の大腸がんへの罹患の高さか何かが影響してるんですかねー?と思うものの、そこまで突っ込んだ生物学的なディスカッションはしていない印象で、むしろこういう人たちはインターバル大腸がんのリスクが高いから気をつけましょうねー、で終わっている感じです。となると、人種によって大腸がん検診を頻回にするとかそういう政策にうつっていくんですかね。そして、メディケアはかかった医師の質までわかるからすごいよなあ・・・・。

Racial and Ethnic Disparities in Interval Colorectal Cancer Incidence: A Population-Based Cohort Study.
www.ncbi.nlm.nih.gov