めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

更年期ホルモン補充療法と死亡リスク

Women’s Health Initiativeから、その後18年追跡した研究の結果。ホルモン補充療法が実際RCTとして行われていたのは6年くらい。RCTの結果自体は乳がん罹患リスクをあげたり、卵巣がん罹患リスクを高めたりと、ホルモン関連がんの罹患リスクを高めていたため、はやっていたのにみんな飲まなくなったわけですが、じゃあ死亡率はどうなのよ、ということで追跡した結果の研究です。結論としてどの群に割り付けられてても死亡率は全死亡も子音別死亡も変わらないんですが、が、が、なんか乳がん死亡と認知症アルツハイマー死亡だけちょっと有意にあがったり下がったりしてるんですよね。年齢別ではそこまで分析結果を公開していないんですが、全体では乳がん死亡のハザードが、結合型エストロゲン(CEE)+酢酸メドロキシプロゲステロンMPA)群で1.44 (95% CI, 0.97-2.15; P = .07)、CEE単独で0.55 (95% CI, 0.33-0.92; P = .02) 、アルツハイマー認知症の死亡リスクが、プール解析で HR, 0.74 [95% CI, 0.59-0.94]という、これまた微妙な・・・・。なんで乳がん死亡がこんなことになるのか、アルツハイマー死亡がこうなるのかはあんまり書かれていない印象ですが、たぶんちゃんと読めば書かれているので、読めばわかると思うけど、今日は気力がないのでここまで・・・。

Menopausal Hormone Therapy and Long-term All-Cause and Cause-Specific Mortality: The Women's Health Initiative Randomized Trials.
www.ncbi.nlm.nih.gov