地域高齢者における、カルシウム・ビタミンＤの投与と骨折リスクの関係についてのメタアナなんですが、カルシウムやビタミンＤのサプリとっても、骨折リスク下がらないっぽい。というかむしろカルシウム単剤投与だと、腰部骨折増えそう（有意ではない）。
なんでカルシウム単剤投与で腰部骨折リスクが上がるかはメカニズムとしては言及されていないというかよくわからない、とのことです。しかし、カルシウム単剤、ビタミンＤ単剤、カルシウム＋ビタミンＤで、どれもキレーに本当に見事に関連ないんです。統計的には20個解析したら偶然でも1個は統計的有意な結果が出そうなものの、全く、そういったこともなく・・・・。むしろあがってしまっているカルシウム単剤の結果がこの偶然にあたるのではないだろうか・・・・。
ただ、他のメタアナではホルモン補充療法を受けていた女性に対してはリスクを下げたりという結果が出ているそうで、今回はそこまで分けて解析していないので、そういった特定の人たちでリスクを下げる可能性は否定できない、とのこと。もしかしたら、カルシウムやビタミンＤで骨折予防というのは、特定の疾患や、治療薬を使っている人だけで効いて、その辺にいるふつーの人たちにはそんなに効果がないのかもしれませんし、高齢期の骨の強度を高めるには高齢期になってあわててサプリ飲んだくらいじゃどうしようもないのかもしれません。
Association Between Calcium or Vitamin D Supplementation and Fracture Incidence in Community-Dwelling Older Adults: A Systematic Review and Meta-analysis.
www.ncbi.nlm.nih.gov
