なんかものすごいデータ量で、それだけで圧倒される論文です。国ごとのデータ×がん種、なのでデータの量が膨大です。Global burden of diseaseも圧倒されますが、まあ大体こんな感じだよねーと慣れてきたところだったので、また種類の違う膨大なデータで目を白黒させてしまいました。
しかし、本当に国ごとに生存率ってばらばらで、このばらばらなのが、いったいどうしたら向上して(生存率トップの国に近づく)いくのかな、と思います。あと、「え?これホント?この国のこのがんの生存率こんなに高いの?」というデータがあって、一体その違いはなんなのか・・・とも思います。
また、がん登録情報は、死亡情報からの把握であるDeath Certificate Only (DCO)が低いほど、計測された罹患数の信頼性が高く、DCOが高い場合は、登録漏れが多いとみなされますが、このDCOの値も本当にまちまちで、日本やドイツは高いほうで、アフリカとかでもかなり低かったりと、どうしてこんなに差が生じるのだろう・・・と思いながら読みました。
しかし、がん種ごとに結果が記載されていて、考察も割と長いので、とりあえずばーっとみて終わりにしました。日本語で解説記事もありますので、気になる方はぜひ下記のHPから読んでみてください。
Global surveillance of trends in cancer survival 2000-14 (CONCORD-3): analysis of individual records for 37 513 025 patients diagnosed with one of 18 cancers from 322 population-based registries in 71 countries.
www.ncbi.nlm.nih.gov