めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

マンモグラフィーの過剰診断

オランダのがん登録と死亡統計を使った研究。オランダでは1988年から国レベルでがん検診を導入しているそうですが、がん検診は過剰診断の問題も指摘されているので、ごく早期で発見される乳がんが増えたのか、乳がん死亡率が減ったのか、検討しています。

で、まあ死亡率には少ししか影響を与えていないけど、早期の乳がん罹患は特に75歳以上で増えているということで、RCTなどの結果よりも観察研究ではマンモグラフィーの死亡への影響はごくわずかだったんんじゃないかということ。もちろん、早期がん発見には、テクノロジーの進化もあるともいっていますが、死亡率の低下は、マンモの影響というよりは治療技術の進歩じゃないかという論調。あと、この結果は日本と検診受診率が異なるオランダの結果なのと(オランダのマンモ受診率は日本よりはるかに高い)、罹患率も日本よりオランダのほうが高いので、日本にこの結果が当てはまるかどうかは不明です。

Effectiveness of and overdiagnosis from mammography screening in the Netherlands: population based study.
www.ncbi.nlm.nih.gov