めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

東日本大震災後の公務員のメンタルヘルス

鈴木友理子先生の論文。K6を指標にして、どういう要因の人がK6が高いのか見ています。対象になっているのは宮城県職員のうち一般行政職の約5000名で、2011年5月と10月の両方の調査に回答した約3700名が解析対象。

K6は2回目調査を使っているみたいなんですが、それ以外の指標がどっちの調査のものを使っているのかわかりにくいんですよね。2回の調査で片方しかきいていないものとかあるみたいなので、そういうのはあると思うんですが、一応以下にまとめてみました。

2011年3月のもの:年齢、性、震災関連の仕事のストレス、職場のコミュニケーション、家族の死亡、自宅以外からの通勤(避難所?)

2011年10月のもの:部署、震災関連業務の度合い、震災から調査前月(2011年9月)までの残業時間、休暇の有無、経済状況

最終的に、職場のコミュニケーションのよい悪いで層別化しているのですが、うーん、震災後数ヶ月で業務内容が変わった人も要るし、そのあたりは同じ調査の指標を用いてなかったりすることにもやっと感が残ります・・・。全体の結論としては、ちゃんと休息をとらせること、職場のコミュニケーションが悪いかったり家族を亡くしたり避難所暮らしが長いとリスクがあがるっていうんですが、表を見る限り大事なのは、実はコミュニケーションがよい職場でも震災関連の度合いが高いとリスクが上がっているってところも重要なんじゃないかなあ・・・とか思いました。あとこれ、もっと調査続けてないですかね。長期になってくるとまた違う要因でリスクがあがったり下がったりしそう。

Mental health distress and related factors among prefectural public servants seven months after the great East Japan Earthquake.
www.ncbi.nlm.nih.gov