カナダの研究。小児期の神経過敏（irritability、攻撃性？衝動性？）、うつ、不安がその後の自殺関連行動にどう影響するか検討した研究。6-12歳までの小児期の感情は、教員が行動質問紙に記入したもので、自殺関連行動（念慮、企図）については、13,15、17歳時点の自己回答。
結果はまるっと、うつや不安が低くても中等度のirritabilityや、irritabilityもうつも不安も高いと自殺関連行動増えるねって感じなのですが、高いうつと不安だけだと、企図はむしろ減少傾向（有意ではない）で、念慮が増加傾向（有意ではない）。中等度のirritabilityでうつと不安が低いと、念慮も企図も増加傾向（有意ではない）なので、結局のところ思考から行動に移すのは衝動性っぽいものなのかなあ、と思いました。あとは特に男児のほうがIrritablityが高いと自殺関連行動が増えるので、男性の自殺リスクが一般的に高いのも、このあたりなのかしら？と思いました。成人の結果もあるといいんですけど、長期追跡って難しいからな・・・。
Association of Childhood Irritability and Depressive/Anxious Mood Profiles With Adolescent Suicidal Ideation and Attempts.
www.ncbi.nlm.nih.gov
