めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

CVDリスクを持つ高齢者の食事と運動の認知症への効果

DASH食事法と運動を組み合わせて認知症に効果があるかどうかをみたRCT。DASHダイエットとはDietary Approaches to Stop Hypertensionの略で、まあ詳しくはリンク貼り付けたWiki見てもらえればよいんですが、1)適正体重(BMI 25未満)を維持するため摂取総カロリーを適正範囲に抑える、2)高カロリーな脂肪摂取を減らす、3)摂取する脂肪の質を飽和脂肪酸(獣肉脂身)から魚油にする、4)ナトリウムの摂取量を減らし、ナトリウム排出作用のあるカリウムマグネシウムを野菜と果物から積極的に摂取する。 カリウムは、3510mg/日、以上、5)食物繊維を積極的に摂取する、といったところでしょうか。運動は、6ヶ月間の介入なんですが、最初の3ヶ月はピークの心拍の70-85%の負荷をかけた運動を週3回(10分のウォームアップと、35分のウォーキング)センターで、残りの3ヶ月は自宅で週3回運動してもらうことになっています。4群比較で、1)運動+DASH、2)DASHのみ、3)運動のみ、4)健康講話(コントロール)になっています。対象は55歳以上で、軽度認知症でCVDリスクのある者160人。

結果はCDRが有意に運動+DASHの群で低く(=認知機能低下が少ない)、有酸素運動の改善、CVDリスクの減少、ナトリウム摂取量の減少、実行機能の改善が見られたが、DASH食の要因がこれらの改善に寄与していたわけではなさそうとのこと。

ただ、この研究、情報が小出しにされていて、せめてサプリメントでいいから、認知機能関連のテストの生値を全部出してほしい。認知機能が改善したとはいえ、CDRの前後の値はでてなくてグラフだけ、他のテストについても色々書いてあるけどその色々の数値が出されずグラフだけなんですよね。DASH食単独だと関連しないといっても、本来であれば1)+2)のDASH群、3)+4)の非DASH群の値を出すぐらいのことはしてもいいんだけどあくまでグラフしか見られない。まあ大体は4群に分かれている数値から想像はできますが、でも出してくれたっていいんじゃないの??と思います。

Lifestyle and Neurocognition in Older Adults With Cardiovascular Risk Factors and Cognitive Impairment.
www.ncbi.nlm.nih.gov

ja.wikipedia.org