めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

ノーフォールト

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岡井 崇
早川書房 2007-04-18

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 先輩に勧められ、卒業直前に貸し出された本。ようやく読了。

 実際にこういうことが起こっているのでしょう。訴訟が増えることで、病院が回らなくなり、医療の質は落ち、訴訟はまた増え・・・。悪循環です。この本の主人公の産婦人科医は産婦人科にまた戻ってきましたが、こういう事例はないのではないかと思います。

 病院にいっても100%助かるわけじゃない。それは、多くの日本人が心に留めておくべきことなのでしょう。まあ、時々ひどいお医者さんはいるかも知れませんが、それでも、私がブログで目にする多くのお医者さんは真摯に取り組んでいるように思います。パブリケーションバイアスでしょうが・・・。

 日本は世界的に評価される医療保険システムの割に、医療関係者の数が足りず、医療関係者のボランティアによって成り立っているといっても過言ではないかと思います。私も実際近くで臨床の方の働きっぷりを見て、よくやるよ・・・と思います。せめて、当直の翌日くらいは休みにさせましょうよ、36時間勤務とか、そりゃなにをどうやっても医療事故は増えるばかりでしょうよ。

 頑張りたい、患者さんのためになりたいと思う医師ほど報われないシステムになっていっているのかなと思います。どうしたら、改善できるのでしょうか。私たちは何をすればいいのでしょうか。