食物摂取による内部被爆の減少のための介入
福島の食生活改善で内部被爆量を減少させた研究。3万とか最初書いてあるからおお!とおもったんですが、結局約3万人に内部被爆調査して、その中で50bq/kg以上だった9名を対象に行っていて、そのうち1名は食生活の質問紙に答えてないから、実質8名のケースシリーズみたいなもんでした。さらにいえば、家族内も多くて、実質5ケースみたいなものですね・・・。なので、統計解析かけていない模様。
まあ、つまりは自家製の干し柿とか栽培じゃないしいたけとか、自分の畑でとった野菜や果物が汚染されてて、それをとらないように指導したら内部被爆量も減りました、ってお話です。チェルノブイリでもきのことかベリー類の汚染は言われていたので、今までの知見そのまんまって感じですかね。50bq/kg以下の人たちも、同じような指導で内部被爆量が減少したかとか、もう少しみてもいいかなーと思いました。
Reduction of high levels of internal radio-contamination by dietary intervention in residents of areas affected by the Fukushima Daiichi nuclear plant disaster: a case series.
www.ncbi.nlm.nih.gov
福島原発後の高齢者施設における死亡リスク
後ろ向きコホート研究で、5つの高齢者施設を対象にしています。PloS oneで全文公開されているので読みたい方はぜひ目を通されるといいかと思います。とはいえ、本文の結論がなんというか思ったよりあいまいでした・・・。結果だけ見ると、震災前より明らかに死亡率が高いのですが統計的有意に高いかは施設によるんですよね(もちろん施設規模も違う)。なので、本文の結論としては全部が全部有意に高いわけじゃなかったんだけど・・・・みたいなあいまいな表現でした。
それでも、この研究の示唆するところとしては、原発事故が起こっても、施設入居の高齢者については避難が必ずしも死亡リスク減少にはつながらずむしろ増加する恐れもあるから、避難の検討は死亡リスクが増えないように関係各所との十分な計画や相談、調整が必要という、アブストの結論には同意します。あとは入居者の死亡リスクとともに、スタッフの健康被害も天秤にかけなければならないので、避難vsとどまるという二者択一ではなく、個別に判断しないといけないんじゃないかなと思います。
Mortality Risk amongst Nursing Home Residents Evacuated after the Fukushima Nuclear Accident: A Retrospective Cohort Study
www.ncbi.nlm.nih.gov
なんだか放心です
今日の良かったこと
・放心のゼロ円生活。いや、通販で枕買っちゃったんだけど、引き落としは多分先。
・ディスカッションできるって素晴らしい。
・とりあえず一山超えた。はず。
下僕は辛いよ
・昔の名残で、会議資料はケアレスミスを絶対無くしてみやすく読みやすく体裁整えることに割と人より神経注いでいるっぽく、もはやそれはもしかしてトラウマとか強迫観念に近いんじゃないかと思い始めている。とはいえゆるいのも考えものなのでバランス取りたい所存。いつも割と大きめな会議とかに出す資料は揃えるだけで、仕事終わったら動悸が激しいことに気がつく秋の夜長。スライド作りこむのも、この強迫観念の一部なのかも。
・朝から某Gのバラバラ死体を道端でチラ見。Oh.........