めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

救急での自殺予防

アメリカの救急現場における自殺予防のトライアル。何らかの自傷歴か希死念慮があって救急を受診した成人患者が対象。救急現場でのトライアルなので、その場で群を分けてRCTすることができないから、Phaseを、1)通常治療、2)スクリーニング、3)介入との3つに分けて比較している感じです。基本特性もそれぞれのPhaseで慢性疼痛以外は大体許容範囲の差だったし、まあいいんではないかと。1)の通常治療がコントロールで、2)は救急にきた患者全員に自殺に関するスクリーニングをやって、3)の介入Phaseでは2次的な自殺リスクのスクリーニングをして、自己管理の安全プランと情報を看護師から患者に提供して、電話でフォローアップ。

通常治療と比較して、スクリーニングPhaseでは有意なリスク低下は見られていないけど、介入Phaseでは自殺企図(死亡を含む)、広義の自殺(自殺企図に加えて、自殺企図の中止や中断、準備・計画を含む)もリスクが減少していた。

ということで介入は有効なようだけど、安全プランの提供がいいのか、電話でのフォローアップがいいのか、個人的には電話でのフォローアップがいいんだろうな、と思いますが、病院がやるにはちょっと介入として負担が大きいんじゃないかなあ・・・・。予防方法として組み込むなら、病院側が出来ることは安全プランの提供までで、同意したら提携するNPOとかにデータ引き渡して電話でフォローが現実的そうな気がします。

Suicide Prevention in an Emergency Department Population: The ED-SAFE Study.
www.ncbi.nlm.nih.gov

亀田のブログがわかりやすかった。
www.kameda.com