30年後の低収入人関連する幼少時の因子
カナダで30年にわたって追跡された調査。低所得地域の男児を保育園/幼稚園の教員が測定した行動で、注意力が散漫だとその後の所得が低い。向社会的行動(increase in prosociality)があると収入も高くなる、とのこと。低所得層の出身者が稼げるようになるにはそら、社会的行動を高めて注意力をつけないとだめそうですよね。しかし行動測定1000人も大変だけど幼児期から30年追跡もすごい。
Association of Behavior in Boys From Low Socioeconomic Neighborhoods With Employment Earnings in Adulthood.
www.ncbi.nlm.nih.gov
青年期の大麻の使用とうつ・不安・自殺リスク
ちょっと前にニュースで話題になったメタアナの結果です。18歳以下の大麻の使用がその後(18-32歳)のうつ・自殺関連のリスクを上げているという結果です。不安については有意な関連はなし。特に思春期に大麻を吸う事で大麻のある成分が脳のレセプターと結びついてしまって悪影響を及ぼすみたいなんですが、それより驚くのは19-29の米国人の2割が大麻を使ったことがあるって報告書のデータですよね。高くない?この年代の喫煙率だって同じくらいなので、この引用の数字は正しいんだろうか・・・どっかの論文だけど・・・・。
Association of Cannabis Use in Adolescence and Risk of Depression, Anxiety, and Suicidality in Young AdulthoodA Systematic Review and Meta-analysis
www.ncbi.nlm.nih.gov
青年期の心肺能力・BMIとその後の障害発生
もうため息つくしかないデータ。スウェーデンの徴兵時のデータ約100万人を使って、エルゴメーター使った心肺能力、BMIと障害年金の受給データを結合して、青年期の心肺能力とBMIがその後どんな影響を与えるか見ています。障害年金をもらった理由別の解析もしています。まあキレーに能力が低いとリスクが上がっていて、BMIが高いとリスクがあがっているのですが、なんか心肺能力とがんによる障害だけがったがたなんですよね。なんで・・・・?単なる偶然・・・・?
それにしても、もうこういうの見ちゃうと日本は本当に世界のはるか後方にいるんだなあって思います。データベース、こんなのないし、あっても出してくれないもん。
Fitness and Body Mass Index During Adolescence and Disability Later in Life: A Cohort Study.
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7つの会議
見るか迷って見てきました。個人的な分類としてはマスカレード・ホテルと一緒の感じ。面白かったけど、じゃあ映画館でわざわざ見るべきもの?って言われるとよくわかりません。かといって地上波まで待つのもなーっていうところです。
中国人のCVDリスク
170万の中国人のデータを解析したんですってよ・・・。もうそれだけでおなか一杯です・・・・。ちなみに170万のうち約1割がCVDリスクが高かったそうでしかもそのうち3%程度しかスタチンやアスピリンを飲んでないそうです。うーむ、うーむ。男性の喫煙率も高いしなあ・・・・。
リスクが高い人たちが、都市部より田舎に多目なのも、こういうコントロール不良の人が多い原因なんですかね。もっと詳細な分析が必要かも。なんかもう、N数に圧倒されました。
Characteristics of High Cardiovascular Risk in 1.7 Million Chinese Adults.
www.ncbi.nlm.nih.gov