めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

論文

電カルの設計と医師のストレス・バーンアウト

ええー?と思ったけど、臨床医にアンケートとって電カルの使いやすさとストレス・バーンアウトの関連を検討しているんですが、もちろん電カルの使いやすさもそれなりに関係あるけど、他の要因(仕事の裁量性とか)もストレスやバーンアウトに利いてますよっ…

動物/植物性たんぱくの摂取と死亡リスク

医者対象のコホートと、ナース対象のコホートを分析した結果。どちらも参加者は10万人こえ。動物性タンパク質の摂取量と、植物性たんぱく質の摂取量をトータルエネルギー摂取量に対する割合で5分位にそれぞれわけて、最小5分位を基準にした際の他の群の死亡…

職場の健康プログラムの効果

職場で行われる健康プログラムの効果をクラスターRCTで検討した研究。20の職場が介入群(約4000名の労働者)、140の職場(約29000名の労働者)がコントロール群で、プログラム内容は、栄養、運動、ストレス軽減などの8つの要素からなるもの。結果として、日…

不安や気分障害のオンラインケア

不安や気分障害のプライマリケアで後りぃおうに、インターネットの支持グループとコラボレートしたパソコンベースの認知行動療法を取り入れたらどうだったかというRCT。結論としては、支持グループを入れても特に利益はなかったけれど、パソコンベースの認知…

齧歯類の強制水泳試験への賛否

強制水泳試験というのはうつ病を評価する行動試験なのですが、それに対して動物愛護団体が反対していますよという記事。まあ愛護団体とは得てしてそういうものなので、そうですね、もっといい評価方法が出来ればいいですね、と思うんですが・・・。ちょっと…

生後5年のグルテン摂取とセリアック病リスク

グルテンに反応して引き起こされる自己免疫疾患のセリアック病ですが、グルテンの摂取量が幼少期に多いと発症するんではないか?ということで前向きコホートで検討してます。結果としてグルテン摂取が多いと発症しているようなんですが、5年のグルテン摂取量…

自閉症の遺伝的影響

自閉症の発症に、遺伝要因、母親の胎内要因、シェアしている環境因子、シェアしていない環境因子がどのように影響するか、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イスラエルおよび西オーストラリア州の出生児200万人を対象に検証してる研究。一卵性双生児…

ビタミンD摂取と死亡

52トライアル、75454名を対象にした、RCTのメタアナ。結局全死亡、CVD、非がん・非CVD死亡には関連がなくて、がん死亡だけ有意に下がったという結果。あと、D3のほうがD2よりも死亡リスクは下げるみたいだけど優位ではない、みたいな結果。先行研究では有…

HPVワクチンの効果についてのメタアナ

14の高所得国での試験論文65本のシステマティックレビューとメタ解析の結果。一般集団へのワクチン接種開始前後のHPV感染および肛門性器疣贅(いぼ:尖圭コンジローマ)の発生頻度を比較してます。この研究は接種年代、男女別に解析しているので、接種時期の…

世界のたばこ消費量

たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)のインパクト、の論文とセットだったヤツです。たばこ消費量をちゃんと公表している国は結構少ないそうで、FCTCの影響をちゃんと見るためにもちゃんとモニタリングしないとね、というお話も含まれています…

血漿のタウ濃度と認知症発症

フラミンガムからの報告。レジェンドコホート強いわあ・・・って感じです。血漿中のタウ濃度が、認知課題の成績、海馬萎縮、神経原線維の変化、微小梗塞のリスク、アルツハイマー型認知症発症リスク増加と関連していたってお話なんですが、気になるのは血漿…

温かいお茶を飲む人で緑内障が少ない

アメリカ、NHINESからの報告。カフェインが緑内障の原因って言われてるから、横断研究で、コーヒー、デカフェコーヒー、アイスティー、デカフェアイスティー、ホットティー、デカフェホットティー、ソフトドリンク、デカフェソフトドリンク、それぞれについ…

救急での自殺予防

アメリカの救急現場における自殺予防のトライアル。何らかの自傷歴か希死念慮があって救急を受診した成人患者が対象。救急現場でのトライアルなので、その場で群を分けてRCTすることができないから、Phaseを、1)通常治療、2)スクリーニング、3)介入との3…

シリアにおける医療関係者の攻撃の報告ツール

こんなのLancetにのるの!?と思った論文。WHOの人たちが、医療従事者に対する攻撃をモニタリングするために、報告ツール(というか報告システム)を作りましたよ、というお話。VarifiedとUnvarifiedのデータ出してるなら、感度特異度でも出した方がいいんじ…

自宅の外に出ることと死亡リスク

日常的に自宅から外に出ている方が死亡リスクが高いというお話。さもありなんなのですが、結局ADLの低下とかそういうものの残余交絡なのでは・・・という気がします。調整はしてるけど層別化してないし(単に私が層別化が好きなだけなのかもしれませんが)。…

教育現場における性差別を禁止する法律

アメリカの教育現場における性差別を禁止される法律の改正を巡って、パブコメとか識者のコメントとかが述べられています。日本ってこういう法律ないんだっけ・・・。www.nature.com

たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約のインパクト

たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(WHO Framework Convention on Tobacco Control : FCTC)というものがありまして、リンク先を見てもらえばわかるとおり、日本は2004年3月9日に署名、2004年6月8日に国際連合事務総長に対し受諾書を寄託、2005年2月…

抗うつ薬の服用と体重増加リスク

イギリスのデータ。UK Clinical Practice Research Datalinkという電カルからデータ持ってきているみたいなんですが、途中1ページ印刷し忘れたみたいで、一番肝心の感度分析あたりの結果が抜けているという・・・。まあ、BMJはオープンなので、確認できたん…

警官による殺害が精神的健康に与える影響

黒人を警官が殺害することを見ると、黒人の精神的健康に影響を与えるという研究。そもそもアメリカにおいて黒人は警官に殺害されるリスクが白人よりも3倍高く、武装解除すると実に5倍も高いんだそうだ。もうそれだけでなんかあっけにとられてしまうんだけど…

医学研究における性関連の報告に影響を及ぼす因子

医学研究で、性別に関係するような研究報告がどれくらい増えているか検討している書誌学的研究。臨床医学や公衆衛生学の研究では性別に関する報告が増加しているけど、生物医学系ではそういった増加は見られていないそうだ。それでもって、ファーストオーサ…

武力紛争のリスク要因としての気候

これまたNatureらしからぬ(まあらしいといえばらしいのですが)論文だなあと思ってざっと読んでみたけど、全然何が起きているのかわからない・・・・orzざっと読むだけじゃ駄目ですね・・・。どうも12人の専門家に聞いて、気候変動が紛争の原因になるさらに…

オピオイドと感染症の流行

アメリカでのオピオイド中毒の増加が感染症の流行まで引き起こしているという話・・・。いやあ・・・ほんとどうするんだろう・・・。黄色ブドウ球菌が心膜弁に感染しやすくなるとか、HIVの感染者がオピオイド中毒になると肺炎になりやすくなるとか、そもそも…

電子タバコのエビデンス

日本では加熱式タバコがはやってますが、アメリカでは電子タバコがはやっています。日本ではたばこ関連の法律や旧薬事法の取り扱いの関係で、ニコチン入り電子タバコは売れないんだな(個人輸入なら可)。現在たばこを吸っていてたばこを禁煙したい人にとっ…

NatureのLGBT+支援への姿勢

Natureは、LGBT+の科学者やエンジニアたちの研究コミュニティーでの認知度の向上と平等な権利を求めて活動の場を広げている団体「Pride in STEM」を強く支援する、ということをエディトリアルで表明しています。日本で言えば、医師会とかがLGBT+に対して大々…

メキシコのアカデミアにおけるMeTooムーブメント

なんかもう、どこの国も同じようなことばっかりでげんなりする。世の中からセクハラ、アカハラがなくなる日は来るのか・・・?‘I was dying of shame’: Mexican science faces its #MeToo moment www.nature.com

マックスプランク研究所におけるいじめの調査

これ、ちゃんとした調査報告のリンクがないように感じるんだけど、どこ行けば見れるんだろう。マックスプランク研究所のHPいけばいいのかな・・・。しかし、圧倒的に非研究職(Non-scientific Staff)でありの回答が多いし、男性より女性の方がありの回答が…

世界のヘルスケアへの出費

どの国でもどんどん増えてますよー、自費も増えてるし政府支出も増えてるし援助によるもの(低所得国)も増えてるよーってお話。疾病別に見るとエイズの増加がすごい・・・。国別は細かくなりすぎてるのでざざっとみました。GBDのデータはこうやって羅列がな…

世界のアルコール消費量

Global burden of diseaseからアルコールについての研究です。個人的にはアルコール飲まない(飲めない)し、最近では少量飲酒でも死亡に影響するって言われているし、飲めると勝手に勘違いしてお酒勧めてくる人は面倒だし、よったこと言い訳にして失礼なこ…

英国の砂糖削減プログラムの効果

英国政府の砂糖削減プログラムの効果を国民栄養調査の体重から推定して算出した研究。砂糖削減プログラムはどうするかというと、砂糖が多く含まれる食品(ジュースとかヨーグルトとか)について、製品に含まれる砂糖を減らす、ポーションサイズを小さくする…

英国人の性行為の頻度

ライフスタイルに関する調査より、1991年から2012年3回分の推移を検討したもの。興味深いのは、既婚またはパートナーありの人たちで、回数が減ってるんですよね。離婚もしくはシングルの人たちは2回目調査から増えてるんですが・・・。何があったんだイギリ…