めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか

4334034888新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか (光文社新書)
樋口弘和
光文社 2009-01-16

by G-Tools

第1部 成長を焦る若者、教えられない上司
(上司の成功体験が通用しない時代がやってきたこんなはずではなかった!?―採用ミスの「真相」一流の人材はどこにいるのか?)
第2部 どうすれば「良い人材」を採れるのか?
(間違いだらけの日本の採用優秀な人材を見抜く“雑談面接”かまってあげる育成)

 ・・・うちの会社、大丈夫なんだろうか・・・。

 特に私なんて面倒くさい人材採用しちゃって、この会社、本当に大丈夫なんだろうか気になります。まあ私が頑張ればいいのでしょうが、まさに私、ここに書かれているような「成長を焦る若者」の典型例な気がするし・・・。そもそも採用チームが組めるほどの規模がある会社ではないのですが、ちゃんとビジョンをもって採用してもらえたんだろうか・・・・。

 ちなみに、ちゃんとメンター制(でいいのかな?)を導入しているのですが、私のメンター、職歴はもちろん私より長いのですが、1歳年下なんですよね。私の中では、部活時代に「年齢はどうであろうと経験年数が長ければ目上、同じなら同期、少なければ後輩」と、きっちりと教え込まれているので、特に違和感もなくやっていますが、先輩はやりにくいだろうなあと思います。ここはやりにくさを感じさせないで頑張りたいところですが、実際どうなんでしょうね。今度飲んだ時にでも聞いてみよう。

 ええと、それはさておき、「企業側」「学生側」双方から見て、「良い人材を採用するためには」「良い会社で自分を伸ばすには」見たいなことが書かれています。人事関係にずっといた方なので色々と納得しました。特に面接の仕方なんて「へえ〜」と思いました。私が学部の頃は、就職氷河期の最後の方で、それなりに採用が前年よりも増えていた頃ですが、圧迫面接があったり、グループ面接必勝法的な話が色々流れたり、この本のような面接の話なんてあんまりきかなかった気がします。ああ、でも去年就活してた友人はこの本みたいな面接の話していたっけなあ。

 他にも、「伸びる人材は例外なく素直」とか、色々と興味深い話ばかりでした。私は面白い本に出会ってしまうと「こうしないとだめなんじゃないの!?」とすぐに思ってしまうのですが、今回も「これくらいやらないと優秀な人材は逃げて行ってしまうんじゃないか!?」と思わずにはいられませんでした。幸い、私が今いる会社には、「は?なんでこんないい人がこんなところ*1にいるの??」という方もいるので、ある種の運に支えられた「ひとを見る目」はあると思うのですが、この本のようにシステマチックに採用をやった方がいいんじゃないだろうか・・・と思いました。

 また、来年自分の下に後輩が入ってくる・・・かどうかはわかりませんが、自分自身が上に立つ際、この本を参考に後輩を育成できたらいいなと思います。入社前・・・よりもむしろ私自身にとっては、博士後期課程在学中に読んでおきたかった1冊でした。

*1:失礼!規模でいえば弱小会社なので