生殖補助医療での出産時のアウトカム
スウェーデンの研究。結構大規模ですが、面白いのは、単に自然妊娠と生殖補助医療での妊娠をコホート内で比較するのではなく、自然妊娠と生殖補助医療、両方で出産を経験した家族の比較をしているところ。表の3がわりと重要な結果だと思います。
そもそも表1でもあるように、生殖補助医療を使った妊娠は初産であることが多いんですね。初産は出生体重が軽い傾向がそもそもあるので、単純に比較してもだめなんですね。なので、この研究では、生殖補助医療→自然妊娠で産んだ家族の比較と、自然妊娠→生殖補助医療で産んだ家族の比較をしています。比較したら、生殖補助医療が自然妊娠のあとの群で、体重がむしろ若干重くなっています。これは、生殖補助医療の胚そのものに異常などがあるわけではなくて、単に出産順が影響しているだけという可能性を示唆するもので、ここまでできるのはさすがスウェーデンのデータだなあと思います。
Medically assisted reproduction and birth outcomes: a within-family analysis using Finnish population registers.
www.ncbi.nlm.nih.gov