めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

新型コロナの検査結果とアウトカムの人種差

データは北カルフォルニア医療保険のデータで、2020年2月1日から3月31日まで。後ろ向きに解析しているわけだけど、感染(陽性率)や入院には人種差があるけれど、死亡率には人種差はないそうな。ただし、人工呼吸器装着率はアジア人と非黒人・非ヒスパニック・非アジアであがってますね。あと、感染については地理的分析で感染が多い人たちが住んでいたのは非白人の居住が多い地域だったそうな。死亡について一番の寄与因子は併存疾患、陽性率については人種の寄与度がかなり高いとのこと。

ただ・・・・2020年2月というとまだアメリカの感染拡大がそこまでひどくなかったこととか、研究機関が短いので、感染率が白人以外で高いのに死亡率はみんな同じになるのは、死亡率が競合リスクになっていて、白人では感染→重症化通る前に死んでるという可能性もあったり、人工呼吸器つけたらそのまま期間中つけっぱなしで期間中は死亡してないから見かけ上死亡率はあがらないってこともあるだろうし・・・・。

どちらにせよ、アジア人だけで見ると、検査率は白人と同程度、陽性率・入院リスク・重症リスクは白人より高い、死亡リスクは同程度っていう数字です。もうちょっと追跡したら重症化した人が死亡していて死亡率が上がる可能性もあるので、これで何か決定できるようなことは、とりあえずアジア人が感染リスクが低い、重症化リスクが低いってことはなさそうってことですかね・・・。アジア人の中でも日本人に特化したデータが見たいところですが、アジア人以外にこういう医療保険データって細かくくくっているんだろうか・・・。


Racial Disparities in COVID-19 Testing and Outcomes : Retrospective Cohort Study in an Integrated Health System
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov