めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

査読した論文はリジェクト

 最近査読した論文ですが、エディターから「リジェクトにしたから〜」という返答メールが来ました。で、他の査読者のコメントを読んで見たら、凄かった・・・。

 私は、原稿がダブルスペースじゃない時点で「はあ?」と思い、ページによって行数が違う時点で「はあ?」と思い、とりあえずないはずの参考文献番号が本文中に出てきた時点で「データ信用できなそう・・・」と思ったわけですが・・・。だって、ターゲット集団とか解析集団とかそういうmethod部分の記述も相当怪しいし、イントロがやたら長いのに、ディスカッションは少ないし。内容以前の問題だろ!!と思ったわけです。

 が、私じゃない方の査読者さん。ずらー・・・・と引用文献を並べ、とつとつと矛盾を突いていく・・・。うーむ・・・・。査読者としてあるべき姿を見せられた想いです。自分、甘すぎだ。

 それにしても、私のデビューは今回査読以来があった雑誌なのですが、リバイズもらうまでに実に半年以上。リバイズに返答するのに数ヶ月。それに対して再度リバイズがキタのが数ヶ月。それに返答するために数ヶ月。オッケー出るのに数ヶ月。プルーフがくるのに数ヶ月。と、投稿から掲載まで実に2年近くかかったのですが・・・・。今回は1ヶ月半で査読結果が出ているよ・・・。なんとうらやましい。

 レフリー制には賛否両論あるのでしょうが、疫学のように分野が広かったりすると、若手の育成にも十分なっていると思います。自分の論文が査読されたときの査読者の気持ちにもなれるし、査読することで自分の批判的吟味の能力や英文作成能力も上がる。自分以外の査読文を見ることで、自分の査読のレベルもわかる。そういう意味で、研究コミュニティ全体で若手を育てるシステムの1つかなとも思っています。

 ちなみに、今までいくつか査読をしていますが、元上司のお手伝いとかそういうんじゃなく、全部個別に依頼がきています。元ラボはファーストで書いた論文のコレスポはファーストオーサーが基本なので。