めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学

4344980387ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
島田 紳助
幻冬舎 2007-05

by G-Tools

第1章 みんなが幸せにならなきゃ意味がない(人の心を動かすアイデア
危険な成功の錯覚
常識はずれを合法的に考える
顧客満足度より従業員満足
職場に恋人がいたら仕事が楽しくなる
人と人がつながり、チームが生まれる)
第2章 常識破りで魔法のアイデア(タレントの店はなぜつぶれるのか
会員制で薄利多売を可能にする逆説的成功システム
フォークソングバーのアイデア
自分の成功が偶然でなかったことを証明するために
石垣島の北端にある喫茶店
単純なコピーは、オリジナルを超えない
初公開!今、考え中のアイデア
イデアの基本は、客としての素直な目
どれだけ興味を持てるかが成功のカギ)
第3章 仲間こそが宝物(冒険の入口まで連れていくのが僕の仕事
夢と冒険
いい子は幸せにならなくちゃいかん
天現寺のお好み焼き屋『のろ』の例
新しいビジネスを始めるなら素人と組む
同地区に同業種の店が増えれば客も増える
他人のために力を出せる心の熱い人間
こいつを男にするという気持ちが出発点)
第4章 お金と成功(お金は確かに便利なものだ
客が言う「こんなに食べてこの値段は安い」は嘘
お金の重さ
冷静でさえあれば、視野は広くなる
16歳の誕生日に親父が買ってくれたバイク
心がひりひりするような不安と、頭が真っ白になる喜び)

 どういう経緯で手元にこの本があるのかさっぱりわからないのですが、とりあえずさらさらーと読んだので記録記録(読んだその日にブログに書かないとすっかり内容を忘れることを覚えましたw)。島田紳助、なんやねん、と思っていたのですが結構信念?みたいなものをもってやっていたんですね。

 この本は島田紳助が、どうしてビジネスをやっているのか、そのビジネスもなぜ芸人生活と二足草鞋なのかということが書いてあります。あとはビジネス、芸人双方における島田紳助の信念みたいなものが書かれています。

誰かみたいになりたいなんて、つまらない夢だなあと思う。そんなことに時間や労力を費やすほど、人生は長くない。他人のようになろうとするのではなく、もっと自分になれと思う。

 なるほどなーと思いました。確かに「この人みたいに生きられたら」と思うことはあるんですけど、その人のように生きられるかといったら、そんなことはなくて、その人の生き方の一部を自分で取り入れて、咀嚼して自分がよりよい自分になるべきなんですよね。

 寂しがり屋の僕としては、彼らがいつかは辞めていくと考えると辛くなる。できれば、いつまでも一緒に走っていたい。だけど、それは不自然なのだ。人生が道のようなものであるとするなら、それぞれの人生が交差することはあっても、いつまでも並んで走ることはできない。人はそれぞれに自分の夢に向かって進んでいかなきゃいけないから。

 私は、人が入って数年間して出て行くという、アカデミアのあの独特さが好きでした。普通の会社であれば(現状の日本の年功序列を考えると)、一度入ってしまえば、確かに新しい人は次の年に入ってっくるけど、誰かが居なくなるということはあまりありません。部署が変わったりするかもしれないけど、基本的にはその会社に留まる。でもアカデミアはそうはいかない。いろいろな人が入れ替わり立ち代わり、入っては出ていくから、入る人出る人の得意分野や能力を加味して組織運営をしていかなければならない。そして、様々な人の人生が交錯する。なんか、会社はその人の人生そのものと付き合うかんじがするんですけど、アカデミアは人の人生の一部分にちょっとだけ居場所を分けてもらうような、人生の一部分を少しだけ垣間見るような、そんな感じがするんです。

 ビジネスの本を読みながら、なんとなくアカデミアの新陳代謝を考えてしまいました。