めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

ムンク展

国立西洋美術館にて。
1月6日まで。
東京新聞の関連ページはこちら
(割引券あり)
画像は割引券の画像+不安の画像を自分でくっつけてみました♪


ムンクってこんなにじっくり見るのは実は初めてだったりします。
どんな画家なんだろう・・・・と普通の回顧展を期待していたのですが
自分の絵画を並べて飾ることで見える世界を追求した
「装飾画家」としてのムンクに焦点を当てていたので、結構意外でした。
ほとんどの作品を自分の手元に置いて、死後はオスロ市にすべて寄贈って
一体どうやってこの人はご飯を食べていたんだろう・・・・と心配になりましたが。


私にとって一見関連性のなさそうなフリーズとか、
彼のアトリエに絵を並び替えて飾っていた様子を再現、
とかは正直「うーん、どうなんだ?」と思いました。
が、労働者のフリーズとか、某会社の食堂の壁画とか、オスロ大の壁画は
「おお!!さすがじゃないですか!!」と思いましたよ。
最後のセクションの馬の絵は躍動感にあふれていてよかったよなぁ。


同じモチーフを長年の間に何枚か書いたり、
子ども部屋用に頼まれた絵に男女が絡み合ってる絵をかいちゃったり
食堂は男女両方依頼されたのに女性用しか完成しなかったりと
結構ぶっとんでる人みたいでしたが、
ムンク=叫びのイメージからいい意味で脱却できてよかったです。
吸血鬼っていう作品シリーズも初期と後期じゃ全然タッチが違ってよかったです。
後の方がやさしい感じがして好きだったな。


ちなみに有名な叫びは今回きてません。
が、同じ角度で書かれた不安と絶望が来ています。
ムンクの構想通りにレプリカを3枚並べた様子は「なるほどな」と思いました。


今回西洋の常設はどうやら巡回展に一部出されているらしく
エル・グレコに会えなかったのは残念です。
悲しみの聖母には会えたからよしとするか。
新年早々あの絵をみることができて、よかったと思います。
やっぱり心が洗われる。
絵の前からなかなか動けません。