めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

失恋(再読)

失恋 (新潮文庫)

失恋 (新潮文庫)

2008年、1冊目がこれですか!?というつっこみはさておき
この本は失恋と題する短編集ながら、
どの短編も次につながる感じがして好きなんだな。


アマゾンのレビューでとある人が書いた出だしに衝撃を受けました。



「失恋」とは、恋人だけにするものだろうか?
自分の思いが相手に届かない、という意味で考えてみると、
私達は、友人、家族、仕事相手、時には通りすがりの人にまで
失恋をしている、と教えてくれる連作集。


ひとがひとを救いたいと思ったり、信じたいと思ったりするのは
自分の勝手な欲望なのでしょうか。
私は、そう思う事って恋とか愛とかなんじゃないかなぁと思う。
だから恋人に限定されなくても自分の想いが相手に届かないと
悲しさを感じるのかもしれませんね。
ま、その想い自体が自分勝手な想いであることも、
私の場合は往々にしてあるんでしょうけど(苦笑)


鷺沢さん、早い死が本当に惜しまれます。


★★★★★