大気汚染に起因する疾病の動向と推計
大気汚染と言っても、PM2.5によるものから、オゾンによるもの、燃料(薪とかね)によるものとか色々有るわけですが、基本的にこれはPM2.5メインでみている感じです。このPM2.5の大気中の濃度ですが、驚いたことにバングラディッシュがぶっちぎり高い(濃度というか、人口に重み付けしたPM2.5の濃度?)。その後に、インド、パキスタン、中国と続きます。もちろんだんだんだんだん上がってる。現在の状況だけで見るとバルカン半島周辺も結構高い。
そしてびっくりなことに、1990年台には一番濃度が高かったナイジェリアが、世界平均より下がってきたということ。インドネシアも日本よりちょっと高いくらい。ということは、産業の発展を犠牲にせずに大気汚染をどうにかできるってことなんですかね?それとも単に近隣の国や地域の影響を受けているだけなのかな?大気汚染は専門じゃないからよくわからないのですが・・・・。
それはさておき、大気汚染にに起因する疾病って、循環器疾患だったり呼吸器疾患だったりあるわけなんですが、増えてるわけですよね。だからこれらの疾病の増加に大気汚染も寄与していると言っているわけですが、正直大気汚染って結構曝露として測定が難しいし、特に先進国になればなるほど居住地区と働く地区が異なっていて汚染度合いも変わってくるだろうし、疾病にどの程度寄与しているかってなかなか正確なところはつかみにくいんじゃないかなーと思ったりするわけです。色々やり方は有るんでしょうが・・・。
しかし、生活習慣については各国や地域でどうにか対策ができるものの、大気汚染って本当にグローバルな問題になってくるので、新興感染症とともに、世界的にしっかりと取り組まないといけないなあと感じた論文でした。