めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

ロボット手術と腹腔鏡手術の手術時間の長さ

日本の研究でした(国がん)。ダ・ヴィンチをはじめとするロボット手術と腹腔鏡手術の手術時間の長さは一般的にロボット手術のほうが長いそうですが、何で長いかを分析した研究。むかーし、豚の行動観察をしていたときに、ひたすら映像を止めて回してとめてまわしてして、各行動の長さをカウントしていたのですが、それと同じことを手術映像に対してやったんだろうなあ・・・と思うと、なんか研究者のかたがたお疲れ様です・・・といいたくなる研究でした。あれね、地道で結構大変なんだよ・・・。

結果としてセットアップの時間がどうも長引いているようで、ロボットの構造を単純化したりすることで減らせるんじゃないかと結論付けていました。そのほかについては入退院アウトカムとかもあんまり変わらなかったみたいだし、保険点数としてはどちらも同じなので、あとは術者や病院の運用の慣れやコスト面でどちらがどの程度優位があるか示せるかというのが今後の普及にはかかってくるのかなーと思いました。ロボット高いから、その機材代をかけてさらにメンテ代や消耗品代を入れてもなお、優位性がないと普及の後押しにはならないんじゃないかなあ・・・。ただ、遠隔医療とかを念頭に入れるとロボット手術の普及を進めたほうがいい、の、か・・・・?

ちょっと疑問なのは症例の選び方なんですよね。結果的にはロボット手術を受けた患者と、腹腔鏡手術を受けた患者の属性はそろっているみたいなんですが、マッチングとかそういう単語は出てこないしなあと思いました。

What are the reasons for a longer operation time in robotic gastrectomy than in laparoscopic gastrectomy for stomach cancer?
www.ncbi.nlm.nih.gov

腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術と同額で可能に
ロボット手術が複数のがんで保険適用に
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/report/201803/555258.html