全般性不安障害の薬物治療に関するメタアナ
ネットワークメタアナリシスで、全般性不安障害に対する薬物治療の効果を分析したメタアナ。対象となっている研究の数は89件、対象患者は25441人。思っていたより対象患者が少ないなあという印象。小規模トライアルが多いんでしょうね。全ての研究がHamilton Anxiety Scale(HAM-A)を評価に用いていたそうで、へえ・・・全てかあと感じましたがまあそういうもんなのかな?なので、主要エンドポイントはこのHAM-Aの差で見る有効性と、追跡期間中の早期中止者で見る認容性。
薬の種類で見ると、パロキセチンとベンゾジアゼピンも有効だったが、プラセボに比べ追跡期間中の早期中止者が多く、ミルタザピン、セルトラリン、フルオキセチン、ブスピロン、アゴメラチンは有効で認容性も高かったけれども、N数が少ないのでエビデンスとして高いわけではないとのこと。
とはいえ、第一選択薬が効果が無い場合も、効果が示される治療薬が複数あるので、薬物治療を即断念するという必要は無いとの結びでした。
Pharmacological treatments for generalised anxiety disorder: a systematic review and network meta-analysis.
www.ncbi.nlm.nih.gov
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