めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

カフェイン代謝の遺伝変異の修飾を考慮したコーヒー摂取と死亡リスクとの関連

コーヒーって体に悪いって一般的な印象があると思いますが、実は各種死亡リスクを下げるんですよね・・・。肝臓がん罹患とか、糖尿病発症とかもリスク下げるし・・・。カフェイン中毒がどれくらい疾病罹患やQOLに影響するかがわからないんですが、本研究でもコーヒー摂取が多いほど、死亡リスクが下がっています。この研究の対象はUKバイオバンクの参加者なので、カフェイン代謝に関連する遺伝変異の情報もあるそうで、それを考慮した解析というのも行われているのですが、結果に影響がなかった模様。しかもデカフェのコーヒーでも死亡リスクが下がっていて、どうもカフェインだけでは説明できそうもないそうで、今後はカフェイン以外の成分の解析も進めていかないと行けませんね、とのことです。(余談ですが、肝がんの罹患リスク低下にはクロロゲン酸が関わっていると言われていたはず)

個人的に気になったのは、健康状態の善し悪しで結果に違いが出ていたのですが、一般的に考えたら、健康状態がいい人の方がコーヒーをたくさん飲むので死亡リスクが低い傾向にある、と思うと思われるのですが、この場合はなんと、点推定値は健康状態が悪い人の方が死亡リスクが低い傾向にあるんですよね・・・。なんじゃこれ。しかもそんなにがっつり傾向が違うわけでもなく・・・。単に数が多いからちょっとの差でも有意に拾ってしまうのかなあ・・・と思ったりしました。あとは、他の研究ではカフェイン代謝の違いで色々変わってくることもあったみたいなことが書いてあったんですが、この辺は個人的に別に興味のないところなのでスルーしました。そこまで詳しく書いてある幹事でもなく、先行研究の比較にとどまっていたように読めたし。

というわけで、コーヒーについては飲める人は適度にのめば健康に悪いと言うよりもむしろいいかもね、という結論です。

Association of Coffee Drinking With Mortality by Genetic Variation in Caffeine Metabolism: Findings From the UK Biobank
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov