どちらもあんまり効果なさそうなんですよね・・・。JAMAに掲載された論文2本。MoodFOODはn3系脂肪酸のサプリメント摂取×食事行動の介入で、500人くらいにRCTしてます。で、不安が改善しているんだけど、項目の中でこれだけなのでチャンスの可能性は否めないし、著者らはその辺については結論で無視してるのでほぼ効果なかったんだろうと。Rainbowの方は、運動介入を400人くらいにやってます。若干うつのスコアが改善しているけどこれは単に体重改善に伴う可能性も否定できないんじゃないかなあ・・・というのはあります。日本では肥満＝陽気な人or裕福な人のイメージがありますが、もはや欧米では肥満は社会的に下層であったり、自己コントロールができない人がなるものというイメージが定着していて、裕福な人は太ってないんですよ。なので、肥満の人が逆にうつになりやすいというのもあって、この辺は文化の差だなあ・・・と思いますが日本もいずれそうなってくるのではと思います。ということで、Rainbowについてはちょっとだけ体重が減った効果・・・？とも思えなくはない。ただしこれは、BMIの減少がそこまで多くないので、可能性としてはそれほど大きくはないかもしれません。著者らも結論ではうつに効果が出てるけど臨床的にはそこまで意味のある差じゃないみたいな言い方してますし・・・。なんだろう、肥満とうつのミックスで見てるからいけないのかな・・・・？
Effect of Multinutrient Supplementation and Food-Related Behavioral Activation Therapy on Prevention of Major Depressive Disorder Among Overweight or Obese Adults With Subsyndromal Depressive Symptoms: The MooDFOOD Randomized Clinical Trial.
www.ncbi.nlm.nih.gov
Effect of Integrated Behavioral Weight Loss Treatment and Problem-Solving Therapy on Body Mass Index and Depressive Symptoms Among Patients With Obesity and Depression The RAINBOW Randomized Clinical Trial
www.ncbi.nlm.nih.gov
