ルオー大回顧展
出光美術館にて。
2008年6月14日(土)〜8月17日(日)まで。
松下汐留ミュージアムにルオーが常設で飾られているのはよく知っていましたが
そういやここにも「受難」シリーズが数点ずつ飾られていたなあと。
キリスト教系の話はよくわからないのですが、ルオーの絵は圧倒されます。
しっかりと黒く縁取られた輪郭。
思慮深い顔をしたキリスト。
不思議な色彩。
厚く何層にも塗られた絵の具。
重厚な版画。
そういえば、ひろしま美術館で、「ミセレーレ」は全点見て圧倒されたっけな。
今回、ミセレーレは期間中の展示替えで全点は見られませんが、
ルオーの重厚な版画には圧倒されます。あれ、版画なんだよなぁ。
今まで、後期の幾重にも重ねられた絵の具の絵を見ることが多かったのですが
今回は初期〜中期〜後期と系統的に見ることができて、
初期〜中期にかけての、乾かした絵具を削り取ってまた重ねて・・・
という手法もじっくり見ることができました。
混んでいると言ってもそれほど人がいるわけでもなく、
ルオーなのでお子様を連れてくる人もほとんどおらず、叫び声等々もせず、
非常に充実した展覧会でした。
皇居の眺めも最高です。
BGMはケルティック・ウーマンで。
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