めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

没後80年 岸田劉生−肖像画をこえて−

 損保ジャパン東郷青児美術館にて。

 ここは大都会新宿が見渡せる、損保ジャパンビルの42階にあります。金要の夜間開館に行けば新宿の夜景が見渡せ、天気の良い日に行けば新宿御苑を含んだ新宿の大都会っぷりが見渡せ、そしてなかなかよい特別展をやるという、心憎い美術館なのです。しかもそれほど混んでないことが多いから、これまたわたし好み。

 岸田劉生といえば、「麗子像」が有名ですが、私自身は国立近代美術館にあるものくらいしか思い浮かびませんでした。が・・・・こんなに描いているんですね・・・。36歳で亡くなるまで、娘を描いた絵は数知れず。

 あと、岸田劉生の名前を聞くたびに、私は高村光太郎を思い出します。誰かのエッセイで読んだのでうろ覚えもいいところですが、岸田劉生がなくなったとき、高村光太郎はその誰かに葉書を送ったそうです。「劉生が死んだ」と。このあと何かが書いてあったような気がしますが、それが何だったか今となっては思い出せません。ああ、誰あてだったんだろう。何の本にこのエピソードが書いてあったんだろう。

 まあそれはともかく、近代日本の洋画家の短い一生に思いをはせつつ、新宿の風景を眺めるには最適の美術館です。

 その後、オープンしたてのユニクロと丸井に行き、ロシア料理に中村屋のカレーを食べ、かっちりとしたスーツとジャケットを買い込み、満足して帰ってきたのでした。新宿人、多すぎ!!