めごめも!

ひとりと1匹の生活記録。

飲酒と心房細動

今日は読むときにちゃんとPICOを意識してみようかなあと思って、書いてみます。PICOってなに?というわけですが、Patient:患者、Intervention/If:治療・条件、Comparison:比較対照、Outcome:アウトカム、の略です。

で、今回の論文ですが、

患者:
・100人のカリフォルニア大学の循環器内科または循環器生理の外来病院の患者
・21歳以上
・1ヶ月に1回以上飲酒する(私みたいな全く飲まない人は対象外みたいですねー)
・薬物中毒やアルコール中毒がない人
・治療計画や治療管理を変更することを計画している患者は除外
・初回の心房細動(AF)エピソードが対象
・AFエピソードはスマートウォッチのECGよりアルゴリズムを使用して割り出す

治療・条件
・飲酒の有無
・被験者は、心拍測定可能なスマートウォッチをつけ、飲酒をしたらボタンを押す。
・2~4週後でもハイリスク(アルコール男性60g/day、女性40g/day)消費者か測定可能なアルコールを飲んだかどうかわかる血中マーカーを測定(ラボ)

比較対照
・少なくとも1度AFがあった患者のケースクロスオーバー解析。
・初回のAFのあった日付と、それに先行する12の期間をコントロールとした。
(比較対照は同一人物内です)

アウトカム
・研究期間中にAFエピソードのあった者となかった者の基本特性はぱっと見た感じでは発症なしの方が悪そう(表1)
・図1は血中の指標と自己回答(っていうかボタン押した奴)の相関を見た者。まあ大体そんなもんさね。
・表2は自己回答の飲酒とAFエピソード。AF4時間前の飲酒が1回でもあるとオッズ比2.26、1回だと2.02、2回以上で3,58
・飲酒からの時間の経過とともに段々オッズ比は減衰してくるけど12時間前でそれぞれ、1.81、1.73、1.98

感想:
テクノロジーの進化でリアルタイムに追えるようになったんだなあと思いました。これ、スマートウォッチがなかったらずっと心電図つけて飲酒時間メモしてもらうしかないから難しいと思う。
飲酒するときにボタンを押すっていうのができるのもスマートウォッチならではないのではないかなと思いました。
解析的にも、私の小さい脳みそからこれしかないのではないか・・・?という気がしますが、12箇所任意で対照期間をランダムにとってくるのが面倒くさそう・・・。
あと解析するなら、飲酒前とあとでポワソン回帰とかかな・・・?

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov